時代と共に移り変わる葬儀のマナー

突然の通夜の報せに、喪服がない、と慌てた経験がある人も少なくないでしょう。

葬儀には喪服を着るのがいわば常識です。社会人になれば、1着はつくっておきたいものです。しかし最近は既製品がすぐに手に入るため、葬儀の報せを聞いてから慌てて購入する人も珍しくありません。間に合えばよろしいでしょう。通夜の席では、本来喪服を着る必要はありません。慌てて駆けつけたという印象を出すため、という認識の人もいるようですが、本来の意味は違います。

故人と過ごす最後の夜として、生きている時と同じように接するのが通夜の意味だからです。生きている人と喪服で接する人はいませんので、本来なら必要ない、ということです。しかし最近は通夜の席でも喪服を着るのが一般的です。地味めのスーツを着ていって、顰蹙を買ったという経験がある人もいます。何事も時代と共に移り変わるものですので、仕方がないことでしょう。

ただ本来の意味を忘れないようにしていただきたいと思います。そうでなければ、そもそもなぜ通夜が必要なのか、という話になってしまいます。葬儀の流れにはすべて意味があります。通夜の後に告別式をすることにも、焼香の回数にも、火葬場への送り方にもすべてです。意味が分からなければ、多少順番が前後しても良いだろう、これは省略しても良いだろう、という発想にもなりかねません。それでは死者を安心して黄泉の国へと送り出すことができません。単なる意味の分からない儀式にならないよう、日本人として、伝統を守っていきたいものです。

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